体育館裏で古賀さんと話をしたあの日、古賀さんが私達のグループに入ることを自分から申し出てくれたと担任の先生から話があった。



「ううん。私、何もしてないの。だから、私もどうして古賀さんがグループに入ってくれたのかよくわからなくて……」


「そうなの?じゃあ、ただの古賀さんの気まぐれか何かかなー?」



気まぐれ……。


うん。そうかもしれない。


私はただ古賀さんへの憧れの気持ちを暴走させてしまっただけで、これといった説得なんて全くできなかったから。


だから、一体何が古賀さんの心を動かしたのか自分でもさっぱりわからない。


あれから何度か、今日の日に向けたグループでの活動もあったけど、古賀さんとは一度も言葉を交わしていないし、まだ嫌われたままなのは間違いないだろう。



今日で少しは古賀さんとの距離を縮められたらとも思ったんだけど……。


先に行ってしまうとか、幸先悪いなぁ。



「あ!でもさ!古賀さんと悠斗って、ちょっと似てるよな」


「古賀さんとはるくん?そう……かな?」



何かを思いついたようにポンッと手の平を打つ厚木くんに首を傾げる私。


はるくんと古賀さんの共通点を思い浮かべてみる。



ん〜でも……言われてみれば、少しそうかも。


ちょっとクールなところとか、喋り方とか



それとそう。