幼なじみとナイショの恋。


腕を組んではぁっと溜息をついて、その場に留まってくれた。



「悠斗が熱くなるとか、珍しいよね〜。蒔田さん本当最強だわ〜」


「え?」


「翔吾って本当にうるさいよね。今すぐハゲればいいのに。つか、ハゲろ」


「やめてくれる!?そのハゲキャラに仕立て上げるやつやめてくれる!?」



二人のやり取りを見ていたら、「蒔田さん、気にしない方がいいよ」と言って、八木くんが声をかけてくれる。


私はそれに「ありがとう」と笑ってみせた。



古賀さんに嫌われちゃってるのは悲しいけど、みんなに心配かけちゃいけないよね。


どうしたらいいかはわからないけど、少し時間を置いて、今度はきちんと私から“同じグループになってください”ってお願いしてみよう。


私を嫌いなら、私は近付かないようにするからって……。


私のせいでみんなに迷惑かけてるんだ。


私がどうにかしなくちゃ……。











そして、次の日。


私は何とか古賀さんと話しができないものかと、朝からずっとタイミングを覗っていた。


だけど、どうやら思い切り避けられているようで、声をかけようとしたタイミングで、古賀さんは近寄るなとばかりにすぐにどこかへ行ってしまう。



「ど、どうすればいいんだろ……」



昨日先生には、できれば今日の放課後までにグループのメンバーを確定して欲しいと言われてしまった。