幼なじみとナイショの恋。

ちなみに、残った男子って誰だろう?



そう思って辺りを見回していたら、肩をポンと叩かれた。



「はるくん……」



振り返ると、そこにははるくんが立っていた。



はるくんの後ろには、厚木くんともう一人、ニコニコとこちらに笑みを向けている男の子。


確か、クラスの女子がよく爽やかイケメンと騒いでいる……そう、八木真人【やぎまさと】くんだ。



「まだグループ決まってない?」


「……え……あ、うん……」



私はギュッと唇をむすび、つま先に視線を落とす。



やだな。


一人ぼっちで惨めなところ、はるくんには見られたくなかったのに……。



「ならよかった」


「……え?」


「結衣は、俺らのグループで決定ね」



俺らのグループ……?


それって……はるくん達と一緒のグループになるってこと?


えっ!?



「で、でもっ!」


「何?文句あんの?」


「ち、違くてっ!だって……い、いいの?」



だって、はるくんなら絶対他の子達からもたくさん声がかかっているはずだし。


てっきり、もうグループも成立しているもんだとばかり思っていたのに……。



「いいも何も、最初から結衣以外と組む気なんかないし」



それって……。