でもね。




「私ね、めいっぱい幸せになる!!」




だからこそ、願うんだ。


幸せな未来を。


大好きな人がいる未来を。



それでいいんだ。


どんな願いも、諦めてしまったら途絶えてしまうのだから。


幸せでありたい、と願い続ければ、


きっと、願いは素敵な未来へとつながっているはず。



「だから、はるくん。ずっとずっと、私の側にいてくれますか?」



はるくんの瞳に、私が映る。


そこにいるのはもう、自信がなく、前を向けず、劣等感だらけの私なんかじゃない。



「私の幸せは、一生はるくんの隣にいることです」



あなたのことを想う気持ちだけはどんなものにも負けないと、自信に満ちた私の姿だった。







────大切な人はいますか?







「言ったでしょ?俺は、結衣に一生分の恋を全部捧げるって」






もしもそれが、とても難しい恋だとしても、


どうか、諦めないで。


叶わないことを恐れないで。



その恋が、あなたにとって一生分と思える程のものならば、


どんな結果であろうと、それはきっと、あなたにとっての宝物になるはず。




だからほら、恐れずに、


未来へと、手を伸ばして────。





「ずっと、一生、結衣の側にいるよ」





はるくんは目を細め、眩しいほど優しい笑みを浮かべると、


まるで誓いのキスのような、甘くて優しいキスをした。













一生分の恋を全部キミに。fin