「うん。すげー可愛い」


「なっ……!?!?」



かかか、可愛いってイルカのことだよね!?


ニコニコしながらこっち見てるけど、イルカのことであってるんだよね!?


紛らわしいよはるくん!!



そんな胸焼けしそうなくらい甘い雰囲気は。



────バシャーン!!



「……」


「……」



イルカの大ジャンプによる水飛沫によって終わりを告げた。












「冷めてぇ……」


「あはは!最前列ってあんなに水がかかるんだね!」



水族館内にあるショップでタオルを買い、ランチを食べながら乾かそうということになった私達は、館内にあるレストランに入った。


オーシャンビューのカウンター席に、はるくんと二人隣合わせで座る。


日当たりの良い席だから、濡れた服もすぐに乾きそうだ。




はるくんは、魚介が香るシーフードカレー、私は魚介パスタを注文した。



「はるくんのカレーも美味しそうだね!」


「俺、カレーなら3日続けてでも食える」


「ふふ。そういえばはるくん、給食の時、いつもおかわりしてたもんね」


「うん。好き」



はるくんはその言葉の通り、食べ始めたと思ったら息付く間もなく、あっという間にカレーをたいらげてしまった。



は、早い!!


男の子って、こんなに食べるのが早いものなの!?