幼なじみとナイショの恋。


それからというもの、友達を作ることが怖くなってしまった私は、すっかり内気な人間になってしまった。


もう、あんな目に遭うのは嫌だとか、誰も私なんかとは友達になりたくないだとか、そんなことを考えていたら、すっかりひとりぼっちが板に付いてしまったのだ。


本当は私だって、めいっぱい友達と遊んでみたい。


カラオケだって行ってみたいし、プリクラだって撮ってみたいし。


休日に一緒に買い物にだって行ってみたい。


だけど、そんな風に普通の友達関係を築ける自信は全くない。


お母さんの完璧を求める視線は未だ健在で、その期待に応えるためには成績は絶対に維持しなければならないし。


友達関係も上手くこなして、お母さんの期待にも応えて……なんて。自分がそんな風に器用にこなせる人間だとは到底思えない。



万が一、それで成績が維持出来なかったら?



そうなれば、きっとお母さんをガッカリさせてしまう。


そんなことになるわけにはいかないんだ。


私はもうこれ以上、お母さんを裏切るわけにはいかないんだから……。





「はぁ!?何それ!?どういう意味よ!?」



突然教室の中に、甲高い女子の声が響き渡った。


驚いてその声の出どころを確認すると、一人の女子が険しい顔で目の前にいる女子を睨みつけていた。


その子の隣にいる女子も同じようにその子を睨みつけている。