あれから10年。 私は、こうしてお母さんの見ていない所で、はるくんと仲良くしている。 それだけでも、お母さんを裏切るには十分な行為だ。 もうこれ以上、お母さんを裏切るわけにはいかない。 だから、この恋心を私がはるくんに伝える日は一生やってはこない。 たとえ伝えたとしても、私とはるくんが恋人として手をつないで歩ける未来なんて絶対にやってはこないのだから。 そんなこと、望めるはずがない。 望んだりしない……。 ……はるくんが大好き。 これは私だけが知っている、秘密の恋心。