「はるくん……」 もう、声すら届かない。 「はる……ふっ」 歪んでいく視界。 頬を熱いものが幾筋にもなって滑り落ちていく。 「……っう、はるくん〜……っ」 膝に顔を埋め、声を押し殺して泣いた。 どうか。 どうかはるくんの未来が、幸せなものでありますように。 何度も何度もそう願って。 ────その日。 私の世界から、 キミという太陽が消えてしまった。