「そこ、座ってもいいんですか?」 夕斗が席に着いたその場所は大学で人気の男の子達がいつも座っていた。入学したばかりの友利でも何度か通っただけで知れるほど有名だ。 「へーきへーき。まだアイツらは授業中だから。それまでに食えばいいんだよ」 ――そもそも皆の席なんだから。 「はあ……」 まあいいか。と友利も席に着く。