「先生、次は図書館に行きたいです」 「急にどうした?」 「そこで私に勉強教えてくれませんか? 先生の貴重な昼休みを丸々潰すことになっちゃうんですけど」 夕斗は目を瞠った。 そんなの、決まっている。 「ちょこっとは気合い入ったか!」 「うるさいですよ! 良いのか駄目なのかどっちなんですか!?」 「良いに決まってるだろ」 今にも掴みかかってきそうな生徒の頭をワシワシと撫でた。 だってこの神田外語大学は――