「好きか嫌いかではなく、向いているか向いていないかという話だよ。いつも気を張っていなければ、いつどこで失敗をするかもわからないうっかり者が、陛下のお傍に仕える騎士だなんて……」
「でもランドルフ様は!」
エミリアは抗議の声を上げずにはいられなかった。
いつも遠くから見ていた。
誰よりも騎士らしい所作の近衛騎士。
彼は見た目が素晴らしいだけでなく、人のために骨身を惜しまず働ける人物であるということを、更にこの二日間で知った。
全ての増員兵と共に、何度も何度も城の周りを見回っていたこと。
みなが休んでいる時も、ともすれば他の仕事に動いていたこと。
面と向かうと意識し過ぎてしまうが、ついつい目では追わずにいられなかったエミリアだからこそ、誰よりもよく知っている。
「自分は……ランドルフ様は騎士に向いていると思います! これ以上ないくらい騎士らしい騎士だと思います!」
自分でもびっくりするぐらい強い口調になってしまって、エミリアは内心焦った。
でも言わなければならない。
少し自信をなくして、自分を卑下してしまっているランドルフにちゃんとわかってもらうためには、ここで引くわけにはいかない。
「でもランドルフ様は!」
エミリアは抗議の声を上げずにはいられなかった。
いつも遠くから見ていた。
誰よりも騎士らしい所作の近衛騎士。
彼は見た目が素晴らしいだけでなく、人のために骨身を惜しまず働ける人物であるということを、更にこの二日間で知った。
全ての増員兵と共に、何度も何度も城の周りを見回っていたこと。
みなが休んでいる時も、ともすれば他の仕事に動いていたこと。
面と向かうと意識し過ぎてしまうが、ついつい目では追わずにいられなかったエミリアだからこそ、誰よりもよく知っている。
「自分は……ランドルフ様は騎士に向いていると思います! これ以上ないくらい騎士らしい騎士だと思います!」
自分でもびっくりするぐらい強い口調になってしまって、エミリアは内心焦った。
でも言わなければならない。
少し自信をなくして、自分を卑下してしまっているランドルフにちゃんとわかってもらうためには、ここで引くわけにはいかない。
