俺はなぜかムカついて、不安になって、灰原に最低なことを言いそうになった。
『お前、あと少ししか生きられないのに無理だろ。小説家なんて簡単になれるもんじゃないだろ』
そんなことを考えている自分が嫌だ。俺は何でこんなことを考えてるんだろう。
「ねえ、夏休みになったらもっといろんなところに行こうよ!やりたいこといっぱいあるんだ」
こんな汚いことを考えているとは知らず、灰原はいつもの明るい笑顔を向ける。
「いろんなところってどこ行くんだよ?」
「それはお楽しみ!」
灰原はかばんを持った。
「もう帰るのか?」
「違うよ〜。駅前にできたアイスクリームのお店に行くんだよ!」
そう言いながら、灰原は俺の手を取る。
「おい、まさか……」
「一緒に行こう!」
俺はズルズルと灰原に引きずられていった。
夏休み、灰原は本当に俺をいろんなところに連れ回した。
「ロックが飛び出す 君が笑う ノウバディー……ここ歌えない!光、歌って!!」
「英語のところを俺に歌わせるな!しかもこの歌は聞いたことがない!」
カラオケで六時間も歌ったり。
『お前、あと少ししか生きられないのに無理だろ。小説家なんて簡単になれるもんじゃないだろ』
そんなことを考えている自分が嫌だ。俺は何でこんなことを考えてるんだろう。
「ねえ、夏休みになったらもっといろんなところに行こうよ!やりたいこといっぱいあるんだ」
こんな汚いことを考えているとは知らず、灰原はいつもの明るい笑顔を向ける。
「いろんなところってどこ行くんだよ?」
「それはお楽しみ!」
灰原はかばんを持った。
「もう帰るのか?」
「違うよ〜。駅前にできたアイスクリームのお店に行くんだよ!」
そう言いながら、灰原は俺の手を取る。
「おい、まさか……」
「一緒に行こう!」
俺はズルズルと灰原に引きずられていった。
夏休み、灰原は本当に俺をいろんなところに連れ回した。
「ロックが飛び出す 君が笑う ノウバディー……ここ歌えない!光、歌って!!」
「英語のところを俺に歌わせるな!しかもこの歌は聞いたことがない!」
カラオケで六時間も歌ったり。


