替え玉の王女と天界の王子は密やかに恋をする

「フェルナンさん、これからもこの国のことをどうぞよろしくお願いします。」

「もちろんだ。
私は、この国を…そして君を護り、生涯、愛し抜くよ。」

「フェルナンさん…私もです。
ずっと、あなたを愛し抜きます。」



フェルナンさんの胸に顔を埋めて…
私は遠い未来へ想いを馳せた。



国が栄え、民がいつでも笑顔でいられるその未来で…
私はフェルナンさんとずっと一緒に生きていきたい。



「フェルナンさん…私、この世界に呼び戻されて幸せです。」

「私も、シャルア様に感謝しているよ。
君を呼び戻してくれたことに…」

「フェルナンさん……」



心地良い体温に包まれて、そっと目を閉じたら、お母さんとお父さん…そして、元気になったシャルアさんの顔が浮かんだ。


どうか、この夢が現実になりますように…と。



心の中で、私はそう祈った。



~Fin.