私は息を飲んだ。
「昨日の夜、ジャラール様には、ネシャート様と言う妹君がおられると話したろ。」
「はい。」
「そのネシャート様がご病気なのだ。」
「病気!?」
私達の前を走るジャラールさんの背中が、必死そうに見える。
「ネシャート様は、昨晩泊まった宮殿に住まう一族の血を引いている。一族は近くにある"碧のオワシス"の力を借りていた。」
「碧の……オワシス………」
「この砂漠にあるオワシスの中で、一番木々が青々としていて、湖の水はどこまでも澄んでいる。砂漠の領域が広がる中、他のオワシスは消え去っていったと言うのに、碧のオワシスだけは、木々も水も枯れる事はなかった。」
「すごい!」
「一説には、湖の中に小さな宮殿があり、そこに住む精霊の力だと言う者もおる。だが実際は分からない。一族の血を引く者しか見えないそうだ。」
ものすごく真面目に語ってくれているハーキムさんには悪いんだけど、さっきから私はドキドキが止まらない。
「昨日の夜、ジャラール様には、ネシャート様と言う妹君がおられると話したろ。」
「はい。」
「そのネシャート様がご病気なのだ。」
「病気!?」
私達の前を走るジャラールさんの背中が、必死そうに見える。
「ネシャート様は、昨晩泊まった宮殿に住まう一族の血を引いている。一族は近くにある"碧のオワシス"の力を借りていた。」
「碧の……オワシス………」
「この砂漠にあるオワシスの中で、一番木々が青々としていて、湖の水はどこまでも澄んでいる。砂漠の領域が広がる中、他のオワシスは消え去っていったと言うのに、碧のオワシスだけは、木々も水も枯れる事はなかった。」
「すごい!」
「一説には、湖の中に小さな宮殿があり、そこに住む精霊の力だと言う者もおる。だが実際は分からない。一族の血を引く者しか見えないそうだ。」
ものすごく真面目に語ってくれているハーキムさんには悪いんだけど、さっきから私はドキドキが止まらない。



