月夜の砂漠に紅葉ひとひら~出会ったのは砂漠の国の王子様~

「そなた達、分かっているな」

お互い顔を見合わせて、希望を失ったように、一人一人うつ向いていく黒づくめの男達。

自分の命令に従った手下を、自分のせいにされそうになったからって、庇おうともしないの!?

頭に来た!

「ちょっとちょっと!」

「おい、クレハ!」

黒づくめの男達の前に出た私を、ハーキムさんが止める。

「さっきから話を聞いてれば!自分が悪い事がバレたら、部下のせいにするの!?それでも上に立つ人なの!?」

「なんだ、小娘。私が誰だか、分かっているんだろうなあ。」

「知ってるわよ!王様の一番偉い付き人でしょう?」

「その私に意見をする等、どうなるか、分かっているのか!」

鋭い眼光で睨まれて、背中がゾクッとする。

「そ、そんなに睨まれたって、怖くないもんね!だって、私聞いたんだもん!この人達が、あなたの手下だって!」

「何?小娘、それをどこで聞いた?」