月夜の砂漠に紅葉ひとひら~出会ったのは砂漠の国の王子様~

「だからお年寄りには、きついかなって!」

熱弁の私に呆れたのか、ハーキムさんは私から離れた。

「クレハ。聞き違いじゃないか?」

「えっ‼」

あんなにラナーラナー言ってたのに?

「ラナーの両親はまだ、年寄りじゃない。そうだな。ザーヒルと同じくらいだ。」

「ウソっ!」

全く年代が違うじゃん!

「年寄りの言う事だ。本気にするな。」

「う、うん……」


なんだ。

あの老夫婦がラナーを救ってくれると思ったのに。

違う人達だったなんて。


「お〜い!今から罪人判定がでるぞ‼」

そう言いながら、宮殿の中の護衛以外の人達が、どこかへ走っていく。

「何?何が始まるの?」

「罪人判定だ。牢屋に入っている人間が、罪人にあたるのか審議するのだ。」

「うわ〜それって、罪人だってなったら、近いうちに殺されるんでしょう?」

言って鳥肌が立った。

そして、ハッとする。