月夜の砂漠に紅葉ひとひら~出会ったのは砂漠の国の王子様~

「しっかしハーキムさん。凄いね。私まで奥さんにしようとしてたよ。」

するとラナーが、振り返って私を恨みの目で見ている。

「あっ、いや!私、断ったよ!」

「当たり前です!」

そしてまた、そっぽを向いてしまった。


怖っ!!!!

政略結婚でそんな怒るか?

怒る?

まるで嫉妬みたい。

まさかラナー……


「ラナー。ハーキムさんの事、好きなの?」

ラナーの背中が、尚一層丸くなる。

「だから嫉妬して、ハーキムさんに本当の気持ち、言えないんだね。」

今度は肩を震わせている。

「いいじゃん!ハーレムが何よ!私の他に女の人を作らないでって、言えばいいのよ‼」

「バカじゃないの!!」

初めてラナーから、返事が返ってきた。


「ここはあなたの国とは違うのよ!何人も妻を迎える事が、夫のステータスなのよ‼」

ええ〜!!

マジか!?

そうなの?ハーレム。