月夜の砂漠に紅葉ひとひら~出会ったのは砂漠の国の王子様~

「一度見初めたのだ。自分で手折った花は、最後まで面倒を見る。それに身寄りのない者や、俺に心底惚れてくれている者もいるのだ。」

何だろう……

真面目過ぎて、別れられないとか?

と言うより、ただの自慢話に聞こえるのは何故!?


「それじゃあ、ラナーが心を開かないはずだ。」

「おいおい。ラナーの心を開けなかった原因をハーレムのせいにするな。」

「そうでした!男の人が浮気するのって、当たり前ですもんね。」

「浮気?俺は浮わついた心など持ってはいない。全員本気だ。」

はいはい。

なんか話にならないから、帰りたい。


「……ラナーはどうなるの?」

「尋問にかけられ、罪が認められば、斬首もあり得るな。」

「斬首って……首を切られるって事!?」

頭から血が引く。

「王女、しかも未来の国王の命を狙ったのだ。仕方があるまい。」

それを聞いて、足までガクガクしている。