月夜の砂漠に紅葉ひとひら~出会ったのは砂漠の国の王子様~

「えっ……」

「すまない。私の勘違いだ。日本に住んでいたクレハが、私を愛してくれるなど有るわけないのにな。」

ひゃああああ!

むちゃくちゃ好きだよ〜〜!

もうダメ。

言わずにはいられない。

「ジャラールさん!私……!」


ふと見ると、ハーキムさんが寝たふりをしながら、私を睨んでいる。

怖っ!!

寝るか睨むか、どっちかにして‼


「ああ〜〜。そう言えば、ネシャートさんって、どんな人ですか?」

「ネシャート?」

「ほら、私会った事もないし。どんな人なのかな〜と。」


誤魔化す私。

本当はこんな事知りたくもないのに。

「そうだな。ネシャートは、見てて飽きない。」

はっ?

「美しくて聡明で、花のように香しく、陽射しのように暖かい。なのに時々子供のように好奇心旺盛になって、目が離せない。」

私は、頭を鈍器で殴られたような気がした。

非の打ちようがないじゃん。