でも、学校に行ってもそんな精神状態でまともな仕事なんか出来なかった

役割りの仕事は全て周りの人に任せた
それまでやっていたことを急に放棄したのだから反感を買っていることは分かっていた

それでも思考を働かせようとすればするほど真っ白になる頭は使い物にならなかった

公演の練習をしていてもそれは同じだった
OPからEDまで流して練習するようになっていたこの頃は作品の仕上げの時期

必死にやってるみんなの前で弱音を吐くことはできなかった
でもただ1人、ずっと私はパニックになる事と戦ってた

気持ちを入れ替えて踊ろうとして、いざ踊り始めたら頭が真っ白になった
多分パニック障害になってたんだと思う

踊れば異常に上がる呼吸と、押し寄せる不安と恐怖
自分の意思とは裏腹に流れる涙

その全てを顔を伏せて歯を食いしばって飲み込んだ
教室の隅で過呼吸になりかけるほど荒くなった息を胸を押さえて落ち着けた


ただ生きているだけだったんだ
そこに自分の意思なんかなくて、ただ強制されたように笑顔の仮面を貼り付けて誰にも気付かれないようにそれだけを考えた

そんな生活が1週間ほど続いた頃、今度は本当の意味でとどめを刺されることになる
それこそ再起不能だと思うほどに