気が向いたから来た。
っていつも言うけど、仕事も忙しいんだから、頻繁に来なくてもいいのに。
図体デカくて強引な人だけど、中身は繊細ですっごくいい人。
甘党でお子様ランチに出てくるような食べ物が好きな、子供みたいな人でもある。
仕方なく、ソファに寝させ、毛布を掛けてあげる。
暗めの茶色の髪は地毛の色で、ワックスによって艶が出てる。眉毛は綺麗に整ってて、キリッとしてて、それに反抗するように出来てる一重のタレ目。身長は187?だった気がする。野球やってたから、筋肉も結構ついてる。
昔から面倒見が良くて、あたしは結構お世話になってる。
「なんか、寝てんの見てたら眠くなって来た」
目を擦りながらも、洗濯物をかけ、食器を洗い、お風呂に入った。
上がってから、ラップをかけておいたバームクーヘンをコーヒーを飲みながら食べる。
「やべー幸せすぎる。」
「お前髪乾かしてからにしろよ」
豪を見ると、片目だけ微かに開けて、眠そうに欠伸をしていた。
「乾かしてー」
「嫌だね」
「ちっ」
