雨のにおい






豪とずっと一緒にいるから、こういう爽やかなのは、新鮮だな。



「あたしが、滝田先輩を好きになるかは分かりませんよ?それでも、いいなら。」




こんなこと初めてだけど、まあ、いいか。




「え!?じゃあ、友達になってくれるってことか!?」



めっちゃ驚いてる先輩。



「はい」




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「珍しい、本当に?」




滝田先輩と友達?になったことを、柚姫に話すと柚姫も驚いていた。




「うん。いい人だと思うから、いいかなって」




「ふぅん」



柚姫は、なぜか少し、ご機嫌斜め。



「ふふ、ヤキモチですかー?柚姫さーん」



頬杖をつく柚姫の頬をぷにぷにと人差し指で押す。



「………あたしのこと構ってくれなくなったら、ヤだよ、?」



上目遣いであたしにお願いするように言う柚姫。



あたしは思わずギューッと抱き締めた。




「ほっとくわけないじゃん!こんな可愛くていい子な柚姫ほっとけませんよーーー」



「……ぐるじい」




ジタバタする柚姫。