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というか、
この世界、食事もおいしいんだよな。
前世の知識を生かして
食事を開発して 儲けてやる!みたいなの
出来ないなぁ。
マジ、うまいわ。
一応、俺 王子様だし?
王宮内の食事 めちゃくちゃ うまいって。
パンの種類も豊富だし、
そういや、コメもあるし パエリアとかドリアとか普通に出てくるし
もちろん スイーツもうまいって。
ってか、
そもそも、前世の俺、料理しねぇわ。
コンビニ様のお世話になってたし。
「おぉ。今日のは大丈夫か?フラン。」
俺のことを愛称で呼ぶのは
この国の王。つまり、俺のとーちゃん。父親だな。
フランチェスコ、だから、フラン。
一応、にこり、と王子様スマイルって呼ばれる
笑顔で返事を返す。俺の笑顔はなかなか好評らしいぞ。
「・・・?な、何が ですか?」
「ほら。全部食べたのね。わたくしも、うれしいわ。」
ふわっと微笑んだのは
母親である 正妃様だ。
美人だなーと思うとともに、褒められたことにうれしくて、
ふわりと胸が熱くなる。
あぁ、やっぱり俺は『フランチェスコ』で
この人の息子なんだな。
「今日のシェフに感謝と報酬を。」
父が側近に告げる。
おおげさだな、おい。
母である正妃様は線の細い、俺と同じ白っぽい金髪の美人だ。
あぁ、俺は『これは食べない』とか言って
食べないのも多かったんだよな。
人参、とおもったら 味がチーズみたいな
そーゆーのが多くてさぁ。
頭の理解と違和感 そして常識が 一致しなくて食が進まなかったんだよ。
あぁ、前世を思い出した今となっては
ただただ、マナーのわからない くそガキじゃぇか。恥ずかしい。
曖昧に笑って
机の向かいで 食事をする 兄である第一王子をちらりと見る。
ぱち、っと目があって
ふと 困ったように、笑顔を浮かべた。
兄は、現在13歳。
さらりとした黒髪を後ろで一つにまとめている。
瞳は父や俺と一緒の銀っぽい灰色っぽいそんな色。
魔力のことはまだ 基本しか習ってないからよくわからんが「黒もち」と言われる
魔力らしい。黒は魔力を多く含むがコントロールが難しい・・・
だったかな?
黒の魔力はめちゃくちゃレアだ。
貴重であるがゆえ、
恐れられるし 崇められる。
この国では、体の主に髪の毛や瞳に魔力が宿る。
そいつを見れば、属性がわかる。
俺は金髪っぽいから、光とか、土なんだとさ。
隔世遺伝とかも関係するとかで、よくわからないが。
前世、黒髪で
周りが黒髪だらけだった俺からしちゃ
後ろで控えている従者やメイドたちのカラフルな赤や紫、緑みたいな髪よりは
断然 兄に親近感を覚えるがね。
とりあえず、よくわからんが
魔力は強いらしいよ。
それで、勉強もできるってさすが「王子様」だな。
兄様、さすがっす。


