*
**
あぁ、今日のお茶会はなんだか 精神的に疲れた。
寝る前のお茶をリィアがついでくれる。
緑茶に似た
風味のあるお茶だ。
寝着に着替えた俺は、それを一口 飲んでから、
そばで俺の髪を整えてくれているリィアに話しかける。
「なぁ、リィア。
学園で僕に仕えてくれる従者ってさぁ・・・
どんな基準で選ばれるの?」
「えぇと、そうですねぇ。
どれを基準にするかによりますけど、
身の回りのお世話をしてほしいんでしたら、メイドや侍女を連れてくる方もいらっしゃいます。
あとは、警護もかねてでしたら、騎士さまとか・・・」
ふーん。そうなのか。
俺、いまいち メイドと侍女の違いとか、
騎士と従者の違いも判らないけどな。
今更聞いたら、たぶん ガチでおこられるから
後でこっそり 調べよう。
「でも、フランチェスコ様。ジゼ様を連れて行くんじゃないんですか?」
「あぁ。それでもよかったんだけどさ。
ジゼは、ここでの仕事もあるだろう?」
確かに、ジゼは俺の「側近」だけどさ。
同級生ぐらいなら一緒に授業を受けれるからいいけど
ジゼはなぁ。飽きるだろうなぁ。
「学園は、安全。だろ?」
「っ。まぁ、そうですね。
でも・・・ジゼとゆっくり 話し合ったほうがいいですよ。」
意味ありげにリィアがつぶやいた。
ん?どういう意味だ。
なんて、言葉を噛み砕いている間に
静かに「失礼します」といって部屋を退出する。
部屋の隅で間接照明が光って、
きゅぃーーんと結界が張られる。
あ、今日はタイラーか。
うっすら感じる緑色の魔力。
俺は、すっと扉を少し開けて
扉の前に立つ騎士タイラーに声をかける。
「なぁ、ジゼが 手が空いてるなら
呼んでもらえる?」
騎士タイラーは少しびっくりしたように
「は、はい。」と 言って あわてて
去っていく。
うん。
うだうだ 言ってても仕方ない。
聞いてしまえばいいんだ。
ジゼが どうしたいか。
どかっと ソファーに腰かけてから
リィアの入れてくれたお茶をごくごくっと一気に飲み干した。
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あぁ、今日のお茶会はなんだか 精神的に疲れた。
寝る前のお茶をリィアがついでくれる。
緑茶に似た
風味のあるお茶だ。
寝着に着替えた俺は、それを一口 飲んでから、
そばで俺の髪を整えてくれているリィアに話しかける。
「なぁ、リィア。
学園で僕に仕えてくれる従者ってさぁ・・・
どんな基準で選ばれるの?」
「えぇと、そうですねぇ。
どれを基準にするかによりますけど、
身の回りのお世話をしてほしいんでしたら、メイドや侍女を連れてくる方もいらっしゃいます。
あとは、警護もかねてでしたら、騎士さまとか・・・」
ふーん。そうなのか。
俺、いまいち メイドと侍女の違いとか、
騎士と従者の違いも判らないけどな。
今更聞いたら、たぶん ガチでおこられるから
後でこっそり 調べよう。
「でも、フランチェスコ様。ジゼ様を連れて行くんじゃないんですか?」
「あぁ。それでもよかったんだけどさ。
ジゼは、ここでの仕事もあるだろう?」
確かに、ジゼは俺の「側近」だけどさ。
同級生ぐらいなら一緒に授業を受けれるからいいけど
ジゼはなぁ。飽きるだろうなぁ。
「学園は、安全。だろ?」
「っ。まぁ、そうですね。
でも・・・ジゼとゆっくり 話し合ったほうがいいですよ。」
意味ありげにリィアがつぶやいた。
ん?どういう意味だ。
なんて、言葉を噛み砕いている間に
静かに「失礼します」といって部屋を退出する。
部屋の隅で間接照明が光って、
きゅぃーーんと結界が張られる。
あ、今日はタイラーか。
うっすら感じる緑色の魔力。
俺は、すっと扉を少し開けて
扉の前に立つ騎士タイラーに声をかける。
「なぁ、ジゼが 手が空いてるなら
呼んでもらえる?」
騎士タイラーは少しびっくりしたように
「は、はい。」と 言って あわてて
去っていく。
うん。
うだうだ 言ってても仕方ない。
聞いてしまえばいいんだ。
ジゼが どうしたいか。
どかっと ソファーに腰かけてから
リィアの入れてくれたお茶をごくごくっと一気に飲み干した。


