まず、身なりを確認。
一応、俺 「王子様」
すごくねー?
うんうん。っていうか、いつもの服だわ。
むしろ、いつもより剣の鍛錬してたから
質素だわ。

それでも、前世よりはだいぶいいな。
さすが『王族』

前世、あんなにボロボロで
フツメンだったのに・・・

ぼんやり、と「俺」を思い出そうとするが、ほんとぼんやり。
男だったんだなぁってぐらいしかわからない。
親や弟を思い出すけどその顔はぼんやりとしていた。


親・・・と言って浮かぶのは、
王と王妃。ってことははっきりしてるな。
混乱はしていない。



気を取り直して、

「よし。」
王子になったんだ、きっとすっげー能力が!!

「ステータス、オープン!」


・・・・・



あれ?

なんも 反応がない?

おかしいなー

「ステータス、オープンっ!」

手を上にあげたりしてやってみるけど
全然でない・・・・


くそう。ステータスが見えないくらいステータスが低いのか・・・?
そうか、

「テーブル展開!えぇと、 ポップアップ?」

全然、
俺の声だけが 部屋に響く。

えぇぇぇええええーー?
まさかの魔力なし!?

いやいや、
一応、魔術の先生は俺には
「光と土の力を感じます」って言ってたしな。

そーだよ。
本格的な魔術の練習はまだだしな!

今は基本だけだしな!!


本格的に魔術を使うのは10歳を過ぎて 体と魔力が安定した後だ。

そうだ、べ、別に俺が出来ないわけじゃないからなっ


ちょっと、涙目になったのは内緒だ。