*
***
この国では、
13歳から18歳まで義務教育というのがある。
希望すれば、高等教育課で20歳前後まで。大学院みたいなもんかな?
もちろん、貴族や裕福な平民は
それまでに 家庭教師や塾のような施設で読み書きを習う。
もちろん、そのほかの平民も小学校みたいな施設で
最低限の教育を受ける。
そして、貴族も平民も農民も
種族問わず、13歳になると、
「学校」に通うのだ。
学力の向上と、就職の斡旋。
魔力を持つものを優遇するための制度だけど、
少しでも魔力の頭角を現すと、
『貴族』として 優遇される。
ってか、貴族っていうと俺の認識とちょっと違っていた。
魔力や能力を国に献上して
恩恵を受けるって感じだ。
印象的には、公務員。
平民から『魔力もち』が生まれるのはまれだが、
魔力の認定を受けると
すぐに一代限りの『準男爵』の爵位が与えられる。
逆に、公爵でも魔力の低い子が家を継げば、
その家はすぐに爵位が下がる。
まぁ、温情はあるから、一代限りではすぐに平民というわけではない。
でも、二代続けてとなら
容赦なく、平民へと没落だ。
いくら領地もちだろうと、人望の評価が高くてもだ。
完全、魔力実力主義。っていう印象だなぁ。
*
「僕の、魔力は強いんですか?」
魔術の時間 講師に尋ねてみた。
ちなみに、王宮の筆頭魔術師だった、おじいちゃんだ。
「ふぉふぉ。ランチェスコ王子はどう思うかい?」
「えぇと。
普通かな、と。」
相変わらず、光の球しか作れないし。
まぁ、小さくしたり大きくしたり 明るくしたり暗くしたり
なんて言う小技は使えるようになってきたんだけどね。
でも、ただそれだけなんだよな。
「ふぅむ。そうさな。
そもそも、「光」の魔力が貴重なんじゃよ。」
「へー・・・って え?」
そうなのか?
ただ、光るだけだろ?みんなライトみたいな魔法使ってるじゃん。
「ふぉふぉ。
光源としての『生活魔法』はみんな使えるじゃろうな。
フランチェスコ王子のは「光の魔力」だから、貴重 なんじゃよ。」
わ、わからん。
***
この国では、
13歳から18歳まで義務教育というのがある。
希望すれば、高等教育課で20歳前後まで。大学院みたいなもんかな?
もちろん、貴族や裕福な平民は
それまでに 家庭教師や塾のような施設で読み書きを習う。
もちろん、そのほかの平民も小学校みたいな施設で
最低限の教育を受ける。
そして、貴族も平民も農民も
種族問わず、13歳になると、
「学校」に通うのだ。
学力の向上と、就職の斡旋。
魔力を持つものを優遇するための制度だけど、
少しでも魔力の頭角を現すと、
『貴族』として 優遇される。
ってか、貴族っていうと俺の認識とちょっと違っていた。
魔力や能力を国に献上して
恩恵を受けるって感じだ。
印象的には、公務員。
平民から『魔力もち』が生まれるのはまれだが、
魔力の認定を受けると
すぐに一代限りの『準男爵』の爵位が与えられる。
逆に、公爵でも魔力の低い子が家を継げば、
その家はすぐに爵位が下がる。
まぁ、温情はあるから、一代限りではすぐに平民というわけではない。
でも、二代続けてとなら
容赦なく、平民へと没落だ。
いくら領地もちだろうと、人望の評価が高くてもだ。
完全、魔力実力主義。っていう印象だなぁ。
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「僕の、魔力は強いんですか?」
魔術の時間 講師に尋ねてみた。
ちなみに、王宮の筆頭魔術師だった、おじいちゃんだ。
「ふぉふぉ。ランチェスコ王子はどう思うかい?」
「えぇと。
普通かな、と。」
相変わらず、光の球しか作れないし。
まぁ、小さくしたり大きくしたり 明るくしたり暗くしたり
なんて言う小技は使えるようになってきたんだけどね。
でも、ただそれだけなんだよな。
「ふぅむ。そうさな。
そもそも、「光」の魔力が貴重なんじゃよ。」
「へー・・・って え?」
そうなのか?
ただ、光るだけだろ?みんなライトみたいな魔法使ってるじゃん。
「ふぉふぉ。
光源としての『生活魔法』はみんな使えるじゃろうな。
フランチェスコ王子のは「光の魔力」だから、貴重 なんじゃよ。」
わ、わからん。


