*
***
「ははは。
弟の友達になってくれて、感謝するよ チェース!!」
「・・・だから、お義兄様・・・」
「ほんとになぁ、こいつは不愛想だけど、心優しいし
顔は悪くないんだけどな!それにーーー」
「あーーもう!やめてください お義兄様!!」
目の前では、ロック様とジョイルがやり取りしている。
いや、なんかごめん。
泣いたジョイルに動揺して、
俺が、「だれかー!!」思わず、人を呼んだら
家の使用人たちが
あの不愛想なジョイル様が 泣いてる!!
って、俺がすんげーー責められて
思わず、友達になっただけだし!
と言ったら、
ジョイルが真っ赤になりながら、あわてて
口をふさいで「余計なこと言うなって!チェース!」
初めて呼び捨てにされた。
その様子を、駆けつけた ロック様がご覧になって
また、すんげーー喜ばれた。
そして、全力でジョイルをからかってるってわけだ。
「なんか、ごめんなさい。」
「・・・チェース。謝ったら、
余計 からかわれるから やめて!」
あ、マジごめん。
あ、ロック様がにやにやしてる。
*
「だから、悪かったって。」
「・・・・いえ、別に怒っているわけじゃぁ」
「もう!何やっているのよ。
二人とも、早くいらっしゃい!」
んで、仲良く、ユリカお嬢様のお買いものの お付をやってる。
もともと ジョイルは来る予定じゃなかったけどさ、
そんな嫌な顔しても仕方ないだろー
ロック様の指示だし。
今日は、お買いものなんだと。
もちろん、護衛もついている。
護衛のみなさん 慣れているんだろうなぁ。
というか、小さいのにユリカお嬢様はどんどん
服やらアクセサリーやら、気が向いたら違う店。
どんどん見ていく。きゃっきゃっとお世話ががりの女性と
楽しむ姿は 買い物好きな『女性』だ。
少女の外見だが 20歳のレディだからなぁ。
ジョイルは慣れているのか、選んだものをさっと持ってやって
店の人と言葉を交わす。きっと配達依頼だろうな。
この世界?っていうの?
ココには、『テレビ』とか『映画』的なものはない。
出来ないことはないが画像を 別に飛ばす という術がすごく魔力をつかう。
補助しようにも『魔石』が高い。
王宮の行事とか祭事とかには使うぞ。
「音」を届ける電話のようなものならあるけど
それよりは、手紙とか文章に魔力をのせて
運んだほうが早いし確実だから、『文』は 満ち溢れているな。
新聞も普通にあるし、雑誌的なのもあるし。
あとは、サーカスみたいな 舞台があちこちにあるな。
魔法を駆使した 舞台は圧巻。
音楽も 盛んだよなぁ。俺も無理やり楽器習わされてたし。
というわけで、ユリカお嬢様は新作劇を見たいらしい。
おぉーい、予定外!
予定に無かったので ちょっと護衛があわてているが
さすがジョイル。てきぱきと 劇場側に掛け合って
護衛の体制を変更し、屋敷への報告、んで
その間 お嬢様はおしゃれなカフェで
何やらカラフルなドリンクを飲んで
あーっという間に、用意が整って・・・
やべぇ、ジョイル 優秀。
本当に 俺と同級生かよ。
「ほら、チェースもいらっしゃい!
あなた、初めてでしょ?」
と、安定の上から目線でグイッと袖を引っ張られながら
劇場へと足を踏み入れた。
***
「ははは。
弟の友達になってくれて、感謝するよ チェース!!」
「・・・だから、お義兄様・・・」
「ほんとになぁ、こいつは不愛想だけど、心優しいし
顔は悪くないんだけどな!それにーーー」
「あーーもう!やめてください お義兄様!!」
目の前では、ロック様とジョイルがやり取りしている。
いや、なんかごめん。
泣いたジョイルに動揺して、
俺が、「だれかー!!」思わず、人を呼んだら
家の使用人たちが
あの不愛想なジョイル様が 泣いてる!!
って、俺がすんげーー責められて
思わず、友達になっただけだし!
と言ったら、
ジョイルが真っ赤になりながら、あわてて
口をふさいで「余計なこと言うなって!チェース!」
初めて呼び捨てにされた。
その様子を、駆けつけた ロック様がご覧になって
また、すんげーー喜ばれた。
そして、全力でジョイルをからかってるってわけだ。
「なんか、ごめんなさい。」
「・・・チェース。謝ったら、
余計 からかわれるから やめて!」
あ、マジごめん。
あ、ロック様がにやにやしてる。
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「だから、悪かったって。」
「・・・・いえ、別に怒っているわけじゃぁ」
「もう!何やっているのよ。
二人とも、早くいらっしゃい!」
んで、仲良く、ユリカお嬢様のお買いものの お付をやってる。
もともと ジョイルは来る予定じゃなかったけどさ、
そんな嫌な顔しても仕方ないだろー
ロック様の指示だし。
今日は、お買いものなんだと。
もちろん、護衛もついている。
護衛のみなさん 慣れているんだろうなぁ。
というか、小さいのにユリカお嬢様はどんどん
服やらアクセサリーやら、気が向いたら違う店。
どんどん見ていく。きゃっきゃっとお世話ががりの女性と
楽しむ姿は 買い物好きな『女性』だ。
少女の外見だが 20歳のレディだからなぁ。
ジョイルは慣れているのか、選んだものをさっと持ってやって
店の人と言葉を交わす。きっと配達依頼だろうな。
この世界?っていうの?
ココには、『テレビ』とか『映画』的なものはない。
出来ないことはないが画像を 別に飛ばす という術がすごく魔力をつかう。
補助しようにも『魔石』が高い。
王宮の行事とか祭事とかには使うぞ。
「音」を届ける電話のようなものならあるけど
それよりは、手紙とか文章に魔力をのせて
運んだほうが早いし確実だから、『文』は 満ち溢れているな。
新聞も普通にあるし、雑誌的なのもあるし。
あとは、サーカスみたいな 舞台があちこちにあるな。
魔法を駆使した 舞台は圧巻。
音楽も 盛んだよなぁ。俺も無理やり楽器習わされてたし。
というわけで、ユリカお嬢様は新作劇を見たいらしい。
おぉーい、予定外!
予定に無かったので ちょっと護衛があわてているが
さすがジョイル。てきぱきと 劇場側に掛け合って
護衛の体制を変更し、屋敷への報告、んで
その間 お嬢様はおしゃれなカフェで
何やらカラフルなドリンクを飲んで
あーっという間に、用意が整って・・・
やべぇ、ジョイル 優秀。
本当に 俺と同級生かよ。
「ほら、チェースもいらっしゃい!
あなた、初めてでしょ?」
と、安定の上から目線でグイッと袖を引っ張られながら
劇場へと足を踏み入れた。


