僕のペースを乱さないで

ホテルの外からはうねるような風の音が聞こえてくる。
窓ガラスには雨粒が強く叩きつけられていた。


『台風強くなってきましたね・・・コワイ』


キミが呟いた。

そのとき、

ゴロゴロゴロガッシャーーーン!!

て、近くで雷が落ちる音が響いた。



その瞬間、キミのカラダがビクッってして
僕のカラダにしがみついた。


僕は雷よりも、キミが僕に密着するからビクッてなった。


『だい・・じょう・・・ぶで・・すか?』



キミの顔は僕のちょうどさっき触れられた腹筋にうずめられていて見えなかったけど、キミは無言で首を横にふった。


たしかにものすごい音がしたけど・・・


雷こわいのかな?



キミの背中に手を当ててもいいですか?



そんなことを考えながらも行動に移す勇気までは持てず。


僕にしがみつくキミをみていることしかできなかった。




相変わらず外からは風と雨の音がうるさかった。





『だいじょうぶですよ』






『ベッド行けますか?』

キミは黙ったまま首を横に振った。



マジっすか・・・
うすうす、そうなるのは予想できたけど。。。



『じゃぁ・・・運びますね』


そう言って僕はフワッっとキミをお姫さま抱っこで抱きかかえてベッドへ運んだ。