僕のペースを乱さないで

一体どうしたの?
なにがあったの?

キミをこんなふうに壊れさせるものってなんなの?


ホントはずっと気になってるけど・・・
気にしてないフリしてる。


僕はそばにあったサイドボードに置いてあったティッシュの箱をローテーブルに持ってきて、そこから一枚とって無言でキミに渡した。

キミも無言で受け取って、涙を拭いていた。

『それちょーだい?』
僕はキミの持ってるカクテルの缶を
もらおうと手をのばした。

キミはカクテルを僕に渡してくれた。


僕はその缶をローテーブルに置いて、
500mlのミネラルウォーターのペットボトルの栓を開けてキミに差し出した。

『こっち飲んでください。』

キミはそのミネラルウォーターに手をのばさなかった。

僕をにらんで、
『持てない。そんな重たいもの・・・』
て言うんだ。


え?
そ・・うなの・・・そうなんだ・・・


僕はミニバーから水割り用のグラスを持ってきて、
そこにミネラルウォーターを3分の1くらい注いでグラスをキミに差し出した。


『これなら飲めますか?』

『・・・』



キミは両手でグラスを受け取ってくれた。

僕は思わず声を出して笑った。
キミは僕をにらみながら一口飲んだあと、微笑んでくれた。

ドキッ・・・


今日、はじめて笑ってくれたね。