僕のペースを乱さないで

『なに飲みますか?』

キミはなにも答えなかった。
わかってたけど。

『適当にもってきますね』

キミの頭を僕の膝からゆっくりソファーのうえにゆっくりおろして、部屋にある冷蔵庫の中に入っている飲み物をいくつかピックアップしてソファーの前のローテーブルに置いた。

『早瀬さん、起き上がれますか?』

キミはソファーに横になったまま
首を横に振った。


フフッ

僕は笑った。

なにそれ。

起き上がれないんだ(笑)

『早瀬さん、起こしますよ?』

僕はキミの両肩をつかんで、
90度、からだを起こした。
キミはまた体操座りに戻った。

キミの顔がやっと少しだけ見えた。

目が驚くほど腫れていた。

たくさん泣いたんですね・・・