僕のペースを乱さないで


『あの・・・向こう側が乾かせないんですけど・・』

キミの左側からドライヤーをかけてた僕からは
キミの右側が届かない。。。

僕から届くキミの左側と真ん中あたりはだいぶ乾いたと思うんだけど。

キミは何も言わないで、コテンっと僕の方に倒れてきた。

え?
僕はビックリした。

足は体操座りのときのようにおりたたんだまま、
頭は僕の膝の上、右腕で顔を隠していた。

そういうこと?
この状態でキミの右側の髪を乾かせってこと?



僕はなんだか笑えてきた。
キミがかわいくて。

こんなふうにヒトの髪を乾かすの初めてだよ。