「あー、おまえは見るからに彼氏いなそうだもんな。結婚相手なんているわけねぇな」
鼻で笑って勝手に答えを出したユウを睨みつける。
けれど本当のことなので、言い返す言葉は見つからない。
海のいない人生で、幸せを掴む気にはなれない。
過去に囚われた私を愛してくれる人も現れないだろうけど。
「ユウは?スキャンダルだらけだけど、本気で幸せになる気はないの?」
「俺がひとりの女のモノになったら、全世界が泣くぜ?」
「全世界?大袈裟な」
今度は鼻で笑い返してやる。
まだ知り合って間もない人と、笑い合う。
ユウとの波長が噛み合うのか、彼といる時間は楽しいものだ。
この出逢いもまた【BLUE GIRL】が繋げてくれたのだ。


