BLUE GIRL


【BLUE GIRL】は、私、辻崎理子が羅依というペンネームで書いた親友、海のお話。


海の恋人として小説に登場するリョウは、アーティストRyoのことであって、


【BLUE GIRL】は理子とRyoが、
海との思い出を忘れないために書き上げた一冊の本であり、海が生きた証なのだ。



【BLUE GIRL】の登場人物は全員、実在し、話も全て本当のことであると知った時、
ユウを含めた読み手はなにを思うのだろう。


実在した女の子の短い一生を綴った物語であると知り、海に同情して欲しくない。


可哀想なんていう言葉は海には一番似合わない。


だから私は【BLUE GIRL】をフィクションとして世に送り出したんだ。


それでもたくさんの人に海の生き様を知って欲しくて、Ryoは自身の知名度を利用して【BLUE GIRL】が話題になるように仕向けた。


そう、偶然に書店で見つけたなんていう理由ではなく、Ryoは故意に【BLUE GIRL】を宣伝したんだ。


その効果で、本は重版されて映画化も決定した。