なに?え? 整いすぎた顔立ちが近付き、彼の長い前髪が私の頰に触れた。 「ほら。【BLUE GIRL】って最後、海とリョウのキスシーンがあるじゃん。だからさ、先にお前にやるよ、俺の唇」 「きっ、キスシーー」 言い終わる前に、 無理矢理に塞がれた。 熱がこもった口づけを、 ただ私は受け入れてしまった。 幾度となく報道されるスキャンダル。 水城優矢とは軽い男だったと、 離れた唇を見て思い出した。