薄暗い公園。 街灯の下、ユウは静かに言った。 「最後は、おまえに選ばせてやる」 涼しい風が吹く。 けれど残念ながら、私の背中を押すことはできない向かい風だ。 「選べよ。俺か、アイツかーー」 ズルい。 今まで全てあなたが決めてきたというのに、 どんな時であっても強引だったのに。 最後は私に委ねるんだね。 夜空を見上げる。 私とユウの間に起きたこと全てを、 ーー海、あなたは予想していたのかな。