「綾ー! 」
少し離れたところから、公園の前に立っている綾に手を振った。

綾もその声に気付いたらしく、
こっちへと駆け寄ってくる。

「おはよー!透! 」

「おはよー!じゃあ行こっか! 」


私はさっき坂のところで会った、
ちょっと嫌な感じの人のことを
綾に話しながら、学校に向かった。




それから15分後…

ここが今日から通う学校かー!!!
期待を胸に膨らませながら、校門に
足早に駆け寄った。

「これから楽しみだねー! 」

「そうだね!でも透と同じクラスかなぁ… 」
ちょっと心配そうに綾は言った。