その後、私と優斗は体育館を出て歩き始めた。
校門をでた所で、ヒロは待っていた。
「…やっぱり俺、嫌です。いくら兄貴と言えど、他の男と帰って欲しくないです。センパイ、俺の女だって自覚してくださいよ」とヒロは言った。
ずっと聞きたかった、彼氏としてのヒロからの言葉。
「ふーん?しゃぁねぇ。邪魔者は退散してやるよ。あ、けど…美穂、なんかあったらすぐ言えよ?」と優斗は言って一人で帰っていった。
そんな一人の背中を見送った私達、顔を見合わせる。
「で、兄貴とは何の話を?」とヒロ。
「大したことじゃないわ。とてもしょうもないことよ」と私が言うと、
「そんなに俺には言いたくないんですか?俺は…美穂さんのこともっと色々知りたい。どんなことも」とヒロが言うので、
私はヒロの手を繋ぐとゆっくり歩きながら口を開いた。
思ったこと、妬いたこと、不安なこと、出来るだけ沢山の感情を気が済むまでヒロにぶつけた。
ヒロは優しく全部聞き入れてくれた。
そして、「そんな風に思っててくれたんですね。話してくれてありがとうございます」と笑ってくれた。
「あ、せっかくなんで寄道していきません?ずっと憧れてたんですよぉ。美穂さんとこうして、学校帰りにデートするの」とヒロは照れながら言ってくれるので、私は頷いた。
ヒロが連れてきてくれたくれたのは喫茶店だった。
カフェとはまた雰囲気の全然違う、レトロな感じで、趣きのある小さな喫茶店。
『ヴェルージュ』とカタカナでかかれてあった。
「いらっしゃいませ~」と爽やかな声が店内に響く。
「若ダンナ~!お久しぶりです」とヒロは言って、カウンター席の端に座った。私もつられるようにして、ヒロの横に腰をおろした。
「いつものブレンドでいいのかな?」と店員さんが言う。
どうやら常連さんみたい。
「キレイな人やね」と店員さん。
「…でしょう?ずっと片想いしていたセンパイなんですよぉ…」とヒロ。
「…てことは…お兄さんの彼女の…?」と店員さん。
「いいえ。俺の彼女です!若ダンナに紹介したくて‼」とヒロが言うと、
「そりゃわざわざありがとう!けど…俺がフリーでキレイな女に目無いこと知ってるよなぁ?わざわざ連れてくるんは、俺に口説いてくれ言うてるようなもんやで?」と、店員さんは言ってる。
「キレイな姉ちゃんはメニュー決まったか?」と店員さんが言う。
「アホなこと言わんでくださいよ。手出したら許しませんよ?」とヒロが言うので私は思わず笑ってしまう。
「あら、笑い顔も可愛いのね」と店員さんが言うものだから、
「美穂さん、他の人がいる前で笑わないでくださいよ!」とヒロが真剣な顔で言う。
「ゴメン…でも二人のやり取りが面白すぎて」と私が言うと、
「はい。いつものブレンドね」と言いながら店員さんはヒロの前にコーヒーを置いた。
「私、カプチーノと生クリームのケーキお願いしまーす」と私が注文するとさっさと準備してくれた。
私は聞き逃さない。ボソッと言ったヒロの発言を。
『コーヒー淹れてる姿がカッコいくてついつい見ちゃうんだよな』って。
そして私は何となく、イケメン好きなのだと理解した。
「何て?今俺のことカッコいいっていわへんだ?」って、よく聞いてらっしゃるわ。
「言いましたよ。カッコい過ぎて毎日でも見てたいって」とヒロは言った。
「ほぉーう?彼女の前で口説いてんの?俺のこと?エエで相手してやっても…」と店員さん??
悪ノリちゃいますの?それ…。
「…そこまでは…」ってヒロもハッキリとは否定仕切らへんし!
「お前の男なったろか?二股出来る度胸あるんやったらやけど。俺が男いけるの知ってたやろ?だからフリーなんも」と店員さんは言い出した。
いやいや、そう言うことちゃいますやん!
思わずそうツッコミそうになったのをぐっとこらえた。
だってあまりにも二人が楽しそうだからあえて何も言わない選択をした。
「2番でも良いなら俺のこと想ってください!」って!!
おい!こら!ヒロ何言ってくれてるのよ!
「彼女…メッチャ複雑そうな顔してるで~」と楽しそうに店員さんは笑った。
「…あ…なんか…ごめんなさい。俺の悪い癖ですね。俺ほんとに若ダンナのこと大好きで…」とヒロが申し訳なさそうに言う。
「別に良いよ?誰だって好きな人はいるでしょう?大切な人とか。けど…今のは…あっくん拗ねるんじゃない?」と私が言うと、
「あっくん??誰やソイツ…」と軽く店員さんはヒロを睨みながら、私にカプチーノとケーキを出してくれた。
幸い他に客がいないことを良いことに、大概な内容の話をしていることに今更ながら気づいたけど。
それは気にしないことにした。
校門をでた所で、ヒロは待っていた。
「…やっぱり俺、嫌です。いくら兄貴と言えど、他の男と帰って欲しくないです。センパイ、俺の女だって自覚してくださいよ」とヒロは言った。
ずっと聞きたかった、彼氏としてのヒロからの言葉。
「ふーん?しゃぁねぇ。邪魔者は退散してやるよ。あ、けど…美穂、なんかあったらすぐ言えよ?」と優斗は言って一人で帰っていった。
そんな一人の背中を見送った私達、顔を見合わせる。
「で、兄貴とは何の話を?」とヒロ。
「大したことじゃないわ。とてもしょうもないことよ」と私が言うと、
「そんなに俺には言いたくないんですか?俺は…美穂さんのこともっと色々知りたい。どんなことも」とヒロが言うので、
私はヒロの手を繋ぐとゆっくり歩きながら口を開いた。
思ったこと、妬いたこと、不安なこと、出来るだけ沢山の感情を気が済むまでヒロにぶつけた。
ヒロは優しく全部聞き入れてくれた。
そして、「そんな風に思っててくれたんですね。話してくれてありがとうございます」と笑ってくれた。
「あ、せっかくなんで寄道していきません?ずっと憧れてたんですよぉ。美穂さんとこうして、学校帰りにデートするの」とヒロは照れながら言ってくれるので、私は頷いた。
ヒロが連れてきてくれたくれたのは喫茶店だった。
カフェとはまた雰囲気の全然違う、レトロな感じで、趣きのある小さな喫茶店。
『ヴェルージュ』とカタカナでかかれてあった。
「いらっしゃいませ~」と爽やかな声が店内に響く。
「若ダンナ~!お久しぶりです」とヒロは言って、カウンター席の端に座った。私もつられるようにして、ヒロの横に腰をおろした。
「いつものブレンドでいいのかな?」と店員さんが言う。
どうやら常連さんみたい。
「キレイな人やね」と店員さん。
「…でしょう?ずっと片想いしていたセンパイなんですよぉ…」とヒロ。
「…てことは…お兄さんの彼女の…?」と店員さん。
「いいえ。俺の彼女です!若ダンナに紹介したくて‼」とヒロが言うと、
「そりゃわざわざありがとう!けど…俺がフリーでキレイな女に目無いこと知ってるよなぁ?わざわざ連れてくるんは、俺に口説いてくれ言うてるようなもんやで?」と、店員さんは言ってる。
「キレイな姉ちゃんはメニュー決まったか?」と店員さんが言う。
「アホなこと言わんでくださいよ。手出したら許しませんよ?」とヒロが言うので私は思わず笑ってしまう。
「あら、笑い顔も可愛いのね」と店員さんが言うものだから、
「美穂さん、他の人がいる前で笑わないでくださいよ!」とヒロが真剣な顔で言う。
「ゴメン…でも二人のやり取りが面白すぎて」と私が言うと、
「はい。いつものブレンドね」と言いながら店員さんはヒロの前にコーヒーを置いた。
「私、カプチーノと生クリームのケーキお願いしまーす」と私が注文するとさっさと準備してくれた。
私は聞き逃さない。ボソッと言ったヒロの発言を。
『コーヒー淹れてる姿がカッコいくてついつい見ちゃうんだよな』って。
そして私は何となく、イケメン好きなのだと理解した。
「何て?今俺のことカッコいいっていわへんだ?」って、よく聞いてらっしゃるわ。
「言いましたよ。カッコい過ぎて毎日でも見てたいって」とヒロは言った。
「ほぉーう?彼女の前で口説いてんの?俺のこと?エエで相手してやっても…」と店員さん??
悪ノリちゃいますの?それ…。
「…そこまでは…」ってヒロもハッキリとは否定仕切らへんし!
「お前の男なったろか?二股出来る度胸あるんやったらやけど。俺が男いけるの知ってたやろ?だからフリーなんも」と店員さんは言い出した。
いやいや、そう言うことちゃいますやん!
思わずそうツッコミそうになったのをぐっとこらえた。
だってあまりにも二人が楽しそうだからあえて何も言わない選択をした。
「2番でも良いなら俺のこと想ってください!」って!!
おい!こら!ヒロ何言ってくれてるのよ!
「彼女…メッチャ複雑そうな顔してるで~」と楽しそうに店員さんは笑った。
「…あ…なんか…ごめんなさい。俺の悪い癖ですね。俺ほんとに若ダンナのこと大好きで…」とヒロが申し訳なさそうに言う。
「別に良いよ?誰だって好きな人はいるでしょう?大切な人とか。けど…今のは…あっくん拗ねるんじゃない?」と私が言うと、
「あっくん??誰やソイツ…」と軽く店員さんはヒロを睨みながら、私にカプチーノとケーキを出してくれた。
幸い他に客がいないことを良いことに、大概な内容の話をしていることに今更ながら気づいたけど。
それは気にしないことにした。



