あたしは泣きながら、涙で濡れた頬を拭い
でも精一杯笑ってまっすぐ颯誠を見た
「陽雫は大丈夫よ。 強い子だから。
颯誠が一番よく分かっているでしょう?」
「だが、、陽雫に笑顔が戻らなかったら、、」
「颯誠。
誰が陽雫が暗いままだったって言った?
あたしそんな事一言も言ってないけど」
「え、だってよ、、お前、、」
「颯誠が放心状態になったからでしょ。
話中断せざるを得ないじゃない。」
「!!じ、じゃぁ、、」
「えぇ。何の為にあたしに頼んだのよ笑
なかなか大変だったけどね。」
颯誠と同じく
放心状態のようになってた陽雫を思い出し思わず笑いがこみ上げる
「陽雫に昨日の事話したわ。
少しだけど自分の中で
気持ちの整理出来たみたい。
颯誠の陽雫への思いやりのお陰ね。」
「そっか、よかった、ほんとによかった。
深月のおかげだ、ありがとな。」
よほど安心したのか颯誠の顔は
涙がとめどなく溢れぐしゃぐしゃだ
「ふふ、顔凄いことになってるわよ」
「うっせぇ、いいんだよ別に。
それに深月だってえらいことなってんぞ」
「「・・・」」
「ふふ」
「ははっ」
暫く2人の笑い声が響きあった
