【陽雫side】

「ねぇ、はるな?」
   

「はるな!はるなってば💦」
『ほぇ!?』

颯誠の事を考えていたら
深月の声に反応することが出来なかった。

『な、なに?』
驚きすぎて心拍数がやばい


「あたしが知らないとでも思ってんの?
  まぁ万が一知らなくても、陽雫見れば気づくわ。
  だからちゃんとあった事全部話してみなさい、陽雫。」


そういった深月は凄く優しい顔をしていた。
いつもそうなのだ
あたしが何か困っていればすぐに気づいて手を差し伸べてくれる。
そんな深月にあたしは甘えてばかりだね、、


『深月、ありがと。あのね、、、、』

あたしが話している間
深月は何度も頷きながら話を聞いてくれた

多少の詰まりはあったものの
あった事、自分の思いを、拙い言葉だったけど話すことは出来た。
ツタナイ


「陽雫、話してくれてありがとう、
少しは楽になった?」

『うん!』

話を終えることにはあたしの表情は元の明るさに戻っていた


「それにしても、あのバカ颯誠!
約束が違うじゃない!」

((約束ってなんだろ、、?))

聞こうにも深月の機嫌が悪すぎて聞けない、、
すごく美人だから怒ると迫力が5倍増しになって怖い。


それから30分もの間
ここに居ない颯誠の愚痴を深月は延々と言い続けた

深月と颯誠は従兄弟で、
よくケンカしているのを見かける。
仲が悪い訳では無いはずなのに
どうしてか顔を合わす度喧嘩をしてしまう

この前だって、プリンで喧嘩してたなぁw
喧嘩するほど何とか、ってやつなのかも

あたしは少し落ち着いてきた深月に
気になっていたことを訊ねた。