「先生の言いたいことも、よく分かるんですけど」

浩太は切り出す。

「黙っていても、いずれ解ってしまう事です。今すぐで無くても、時期を見て言った方が良いと思います」

きちんと、自分の意見を言った。

「そ、そうだよね」

西村はコクコクと頷き、

「分かった。今度機会を見て言うことにするわ」

と決心した。

「それじゃ、先生もういいですか?」

「うん。箕輪くんありがとう」

西野が言うと、浩太は一礼して部屋をあとにした。