いっつも教室にはホームルームの少し前に着く。

そんな私とは裏腹に、今日の教科を準備して着席している私の友達 スズカ の方へ行く。


「おはよう」

「おはよ、今日も遅いねー。
あの子と一緒に来てたの?」

「うん。」

「1時間目、古典だからまた会えるじゃん
良かったね」

とニヤニヤしながら言ってくる。

私とシュンペーはクラスは別だが、選択科目の古典だけ同じクラスなのだ。

「べつにそーゆーのじゃないからねー!」


と念を押す。スズカは男子が少し絡むといつもこんな反応をしてくる。