先輩、好きです。

「はい!」


またもや体力面を指摘されてしまった。


よし、午後のメニュー終わり後の自主練は体力強化メニューにしよう。


と、ふつふつと自主練へのやる気を掻き立てる私だった。


***



そして、先生の地獄のメニューを死にものぐるいでこなした一年生は終了の合図とともにトラックへ倒れ込んだ。


流石の2、3年生も膝に手をついて、肩を大きく揺らしながら息をしている。


「身体中痛ぇ…」


「し、死ぬ…っ」


苦しみの声が出てくる中、福井先生がみんなの前まで来て話し始めた。


「今日のメニューはこれで終わりだ。各自夕食の時間には遅れないように。リーダー説明よろしく」


「あ、はい!えっと、夕食は2番館の食事スペースで行います。7時半には席に着くようお願いします!」


私のアナウンスに部員が返事をすると、先生は歩いて行ってしまった。