次の日。
 美香が真っ先に駆け寄ってくる。
「ミイ、昨日はごめん。
 そういえば、葵が昨日悪口言ってたよ。
 いいの?言わせといて。」
 正直、聞くつもりはない。私は低い声で
厳かに告げた。
「大丈夫。でもね美香。私、見ちゃったんだ。
 メールで美香が私の悪口言ってるとこ。」
「!?」
「昨日、葵が教えてくれたよ。証拠もある。」
「っ!?」
「だからもう美香と同じグループでいることはないよ
 さよなら」
私は、そう言って、昇降口へ駆け出した。