1年生の頃から、私は一人ぼっちだった。
休み時間などにはいつも一人で校庭をブラブラ。
 そんな私にも友達ができた。名前は美香と葵。
いつも一緒に遊んでいた。他のグループとも
なんとか仲良くしようと努力していた私に比べ、
他の2人はいつも一緒にいるような子たちだった。
それで、時々起きる小さな喧嘩では、
別れ方はいつも同じ。
大きな喧嘩といえば、小4の時くらいだ。


 ーー5時間目の音楽の時間。自由に4人ずつで
グループ分けしていいと、定かではないが聞いた
私達3人は、早速集まった。
しかし、グループに入らず
一人でいる人なんていない。集まらず困り果てた。
 結局私が先生に聞いてみると、先生に聞きに行き、
先着4名ずつで分けていくということだ。
当然、男子も入る確率はある。
そのことも含めてそれを2人に話した。


話を聞いたあと、葵は納得していた。面倒ごとは
避けたいといつも言っている葵だ。この答えは
予想していた。でも問題は…
「は!? 男と一緒!?絶対にイヤ!」
…やっぱり。美香はいつもそうだ。
いつも先生の言うことに従わず、先生に
問題視されているのがミエミエ。
たとえそれが良い意味でも悪い意味でも。
「流石にだめでしょ…」
呆れたように私は言った。
それでも納得しない。正直面倒くさいと
思った私は
「勝手にしなよ……
 知らないからね?」
 そう言い残してその場を去った。