それからしばらくたった。
けど頭の中はあおくんばっかり。
どうしちゃったんだろう私…

ラン「みて!このあおくんの写メまじ神がかってない?!」
ユイ「…っ。かっこいいね…!」

ランには言えないよこんなこと…

ユイ「ごめんね!今日夕方からバイトだからもう帰るね、、!」
ラン「…?がんばれー!」

避けてる…わけではないけどなんだか気まずい。
考える暇をなくすため私はバイトを始めた。おしゃれな居酒屋のバイトだ。

ユイ「いらっしゃいませ〜」
客「お、今日もユイちゃん可愛いねえ〜」
ユイ「…ははは」

酔っぱらいの対応が分からず困ってしまう。けどここなら考え事なんてしてられないからいいバイトだ。

ユイ「あっいらっしゃいませー!お客様お一人様ですか?…って、え?!」

彼だった。変装しているが分かってしまった。今、1番会いたくて会いたくない人。

ユイ「ご、ご注文は?」
青井「んービールと枝豆で」

意外におじさんぽい笑
思わず頬が緩んでしまった。

青井「なーに笑ってんの笑てかこの前の子でしょ?」
ユイ「あ、はい!青井くんもおじさんぽいもの頼むなーってつい笑」
青井「うるさーい笑 キミ名前は?」
ユイ「えっ、、◯◯ユイです」
青井「ユイちゃんか」

やばい。破壊力が。私のこと覚えてたんだ、、
恋愛感情はないと自分に言い聞かて厨房に逃げ込んだ。

けどやっぱり嬉しくて。
爽やかだけどクールなイメージの彼が自分に微笑んでくれたことが特別なんじゃないかって。

青井「ん〜ユイちゃーんおかわり」
ユイ「飲みすぎないで下さいね!」
青井「ユイちゃん帰るまで飲んじゃおうかなー笑」
ユイ「…っ そろそろあがりです!」

ずるい。本当に彼はずるい。

〜数分後〜

何故かバイト終わりの私の隣にはほろ酔いの彼がいる。

ユイ「も、最寄り一緒とか偶然ですね、、!」
青井「一緒じゃなくても送ってこうと思ってたよ?」
ユイ「…//」
青井「ははっ表情がよく変わる子だね笑ほんとかわいいなぁ」

そんな優しい顔でそんな嬉しい言葉を私に言わないで。と心の中で叫ぶ。

ユイ「いやいやっからかわないでくださいよっ、、」
青井「これ本気。って言ったらどうする?」

外灯に照らされた彼の顔はいつの間にか真面目になっていた。

ユイ「そんなこと有り得ませんよ、」
青井「結構俺、サイン出してたつもりなんだけどなぁ」
ユイ「???」
青井「つまり、こーゆーこと。」

ギュッ

ユイ「?!!!!」

あのあおくんに抱きしめられてる?!

青井「ユイちゃん、好きになった」

耳元で聞こえる透き通った声。
自然と涙がこぼれ落ちる。

青井「あ、やっぱり嫌かな、、おじさんだもんな俺、、」
ユイ「違うんですっ、、びっくりしちゃって、」
青井「そっかよかった。ライブの時も最前列で泣いてたよねユイちゃん」
ユイ「そ、それは…」
青井「その時、俺一目惚れした」
ユイ「よ、酔ってるんですか?!」
青井「酔ってないはず、笑」

やっぱり大人はこんな告白みたいなことをサラッと言ってしまうのだろうか、そこからどう別れてどう帰ったかはよく覚えていない。

けど1つだけわかったことがある。
私はあおくんが好きだ。