私は ユイ。普通の高校1年生。
平凡な毎日がずっと続いていく。

…はずだった。

〜放課後〜
ラン「やっと終わったー!今日はいよいよライブだぁ♡」

親友のランは今日、好きなバンドのライブがあるからテンションがいつも以上に高い。まあそこがランの可愛いところだったりする。

ユイ「よかったじゃん!ずっと楽しみにしてたもんね!えーっと…」
ラン「『LoveAndPiece』‼もーいい加減覚えてよね!!!今日はユイにも一緒に来てもらうんだからー」

そう。LoveAndPiece通称「ラブピ」は今若い人の間で流行っていて最近はテレビにも出てる人気バンドグループだ。そのラブピのライブに私も行く((半強制))

〜ライブ会場〜
ユイ「すごい熱気だね…」
ラン「当たり前!しかもうちら最前列だよ?!あおくんと目合うかもだよ?!どーしよおお」
ユイ「ランはそのボーカルの人ほんとにすきだねぇ…笑」
ラン「当たり前!!!あの爽やかルックスで透き通る声!だいすき!」

だいすきなボーカルの話をするランちゃんはもう顔が真っ赤です。笑
私はちゃんとボーカルの青井くん(通称あおくん)の顔見たことないからなぁ…
ランに言うと怒られるかもだけどバンドマンってチャラそうだし…っていうのは絶対に秘密。

照明が暗くなりあちこちから黄色い歓声。あ、始まるみたい。

あおくんとメンバーがそれぞれの位置につく。
一気に明るくなり、慣れていない私は目をつぶる。目を開けると目の前のステージには透き通った声のあおくん。


私はずっと間違っていた。
目の前で歌うあおくんは私のイメージしていたバンドマンとは違った。
驚きと感動で、あっという間にライブは終わっていった。

ラン「いやぁ最高だった…」
ユイ「…」
ラン「どーしたの?体調悪い?」
ユイ「私ラブピ好きになった」
ラン「!!!! やっとユイもわかったかー♡語りたいところだけど今日は解散!また明日ね!」
ユイ「うん!もう遅いしきをつけてね!」

家が離れている私達はそれぞれの駅へ向かう。
あれ?財布がない、、、
どこで落としちゃったんだろう、、

?「あの。これ、落としましたよ?」
ユイ「…?!」
?「キミの財布だよね?…ってキミ、もしかしてライブに来てくれてた子だよね??」

そう、財布を拾ってくれたのはあのラブピのボーカル、あおくんだった_