おかげさまで、ここにはもう私と望上と高身長男子だけ…。

「えぇーっと…。二人も帰ったら?」

「う…ん~。」

どうしようかとあたふたしたとき。

ブーン ビー!

「飛羽ー?」

車のなかから望上を呼んだ。

「あれ、お母さん。」

「こんな雨なのになにしてんの?」

高身長男子に隠されてよくみえなかったので、その横からのぞいてみた。

「こんにちはー。ってありゃ。めっちゃ濡れちゃってるじゃん~」

望上のお母さんが私に言った。

「二人とも送ってこっか?てか、うちんちくる?」

「え?」