これがないと、改札を出られないんじゃ.... 周りを見渡しながら、彼女を見つける。 すると。 「いたっ」 俺の少し先には、真っ黒い綺麗なストレートの髪が風でフワフワと舞っている彼女が歩いていた。 俺は、急いで彼女の元まで走った。 ――グイッ。 「ぇ、?」 俺が腕を勢いよく掴んだのに驚いて、彼女の可愛らしい透き通った声が漏れる。 .......っっ、