野宮さんにツッコミをいれつつ、修也を睨む。




「何の用?」



「美咲に会いたくて来た」



「無理帰って今すぐ帰って野宮さんこいつ追い出して!」



「美咲、落ち着いて」
「お嬢様、落ち着いてください」




落ち着いてられないわよこんなの!




「昨日あんなことしたくせに、よくのうのうとしてられるわね。神経疑うわ」



「あれ、もしかして美咲...」




そこまで言うと、修也は私の耳に口を寄せて、




「俺のこと、意識してるの?」




と、囁いた。