「...美咲?」



私の異様な雰囲気に、修也が首を傾げ、立ち上がった、瞬間。




「...ねぇ、修也?」



「え、ちょ、美咲...⁉︎」




ーーードンッ




私が修也を壁に追いやり、逃げ場をなくさせるように両手を壁についた。



修也の方が身長は高いから、見上げるような形になってしまうのは癪だけど、背は腹には変えられない。



困惑してるのかドン引きしているのか、よくわからない反応をしている修也に、

黒いオーラを全身から発しているであろう私は、口を開いた。




「聞いたわよ」



「...何を?」